おはようございます。ホマレです。
SVランクマシーズン29が終わりますが、
前回のナッシーシングルに続き、もう1匹の推しポケ、カビゴンでダブルバトルの方もマスターボール級に行けたので今回はそちらの話をば。
ダブルだということもあって、かなりギミックパーティ寄りになってます。
ランクマの結果
シングル同様、マスター到達をとりあえずのゴールとしているため、その瞬間の順位が最高順位となります。
ダブルはシングルより人口がかなり少ないので、5400位らへんとシングルよりだいぶ高く見える位置にいますね。
勝率は58戦31勝27敗で、勝率53.4%となんと勝ち越してしまいました。
月末ギリギリに間に合わせ調整してたパーティとしては良い戦績。
これはひとえに、ギミック完遂時の勝率がかなり高めだったことと、サブプランの補強がなんとか間に合ったことがデカかったと思います。
カビゴン要塞化ギミック
今回の主役となったのはBD+6のマルスケカビゴンを作るギミック。
…一見何を言ってるのかわかんねーと思いますが、これが以外と楽に作れるんです。
とはいえ4ターンほどかかるので、ギミックガチ勢の方々からすると遅いと思いますし、実際のところカイオーガの雨潮吹きなど範囲型速攻には弱いです。
一方グッドフタッフ的なスタンダードパーティには割と強く、他の耐久系パーティにもゴリ押せます。
ざっくりいうと、初手超火力にはめっぽう弱く、相手の火力発揮が後になるほど強い傾向でした。
パーティ構築
・カビゴン:ギミックの主役。マルチスケイルをもらってねむるで全快する。
・ラティオス:ギミックの初動。比較的倒されやすいが、生き残ったら追い風のサポートや攻撃を入れる。
・ルギア:ギミックの仕上げ兼急所アタッカー。マルスケをカビゴンに渡す。自分もマルスケを発動できると一石二鳥。
・ヤバソチャ:後から追加。とくせいで回復薬的存在に。シャカシャカほうのやけど狙いやカイオーガ・水ラオス対策など入れてみたら意外と活躍の場面が多かった。
・テラキオン:カビゴンとは別プランの主役。ダブル(トリプル)勢には言わずと知れたエルテラコンビの片方。
・エルフーン:追い風と叩きによるエルテラ起動。耐久ギミックの裏に火力ギミックを仕込めたのは良いと思う。
詳細は次で説明しますが、ざっくりとそれぞれの役目を並べるとこんな感じ。
ルギアのだいちのちからは先発で来るミライドン対策ですが、できればテラス温存したいのでカビゴン要塞がある程度できてから来てください()
選出と戦術
まずは基本ギミックを見ていきましょう。
先発にカビゴンとラティオス


要塞化カビゴンを通す場合、先発はこの2匹固定です。
ルートとしては、
1.ラティオスのシンプルビームをカビゴンに撃ち、カビゴンは「たくわえる」。
※シンプルビームはとくせいを「たんじゅん(能力ランク変化2倍)」に書き換える技。
これで「たくわえる」の防御・特防上昇が2倍になるため、1回の「たくわえる」でそれぞれ2段階ずつ、3つたくわえると+6段階まで上昇する算段です。
「たくわえる」は物理と特殊の耐久を同時に上げられる優秀な技ですが、3回までしか効果がない(「のみこむ」「はきだす」でリセットするまで不発する)のが難点です。
しかし、一度に上がる量を2倍にしてしまえば「たくわえる」だけで最大まで上げられるし、時短もできるのです。
なお、初手にラティオス方向に「ねこだまし」を受けると1発目の「たくわえる」が1段階上昇になってしまいますが、それでも+5まではいけるので、(ラティオスがシンプルビーム前に倒されたければ)セーフです。
カビゴン方向へのねこだましも同じく、ギミックに遅れは出ますが倒されなければ大きな影響はないです。
カビゴン方向への「アンコール」も結構飛んできましたが、もともとガン積みする予定+積み切ったら急所以外ではそうそう落ちないので問題ないことが多かったです。
ラティオスへのアンコールは素直に交代。
いちばん渋いのは初手「ちょうはつ」で、プランの大幅変更を求められます。
ラティオス方向ならギミック起動から破綻するので、要塞完成はほぼ諦めて攻めに出ます。
ラティオスには「白いハーブ」を持たせているので、「りゅうせいぐん」でとくこうが下がっても即座に回復できます。
※白いハーブ:能力ダウンを1度だけ回復
「いかく」などで暴発してたら1回だけりゅうせいぐん撃って下がるorラスターパージで攻めるor追い風して交代。
カビゴンに「ちょうはつ」を受けた場合は、ギミックは「効果が切れたあと、カビゴンが生きてたら積めばいいや」程度になります。シンプルビームが通ってるならワンチャンある。
交代するととくせいが戻ってしまうので、なんとか居座りつつボディプレスとベビボンで戦います。HPがヤバくなったらとくせい:おもてなし(出場時に味方のHP回復)のヤバソチャを出したり引っ込めたりしてHPタンクにします。
相手がサーフゴー+コノヨザルとかだとけっこう詰んでます。※コノヨザルはルギアでワンチャン倒したい
控え1:ルギア
控えというか、ラティオスの交代先としてはルギアがほぼ確定です。
どっちもエスパーなので悪技、ゴースト技が重たいです。なので、先にラティオスでテラス切っておくのも手。
どの程度テラス温存を意識するかは相手のパーティとこちらのもう1匹次第です。
ルギアのギミック上の役割は、「スキルスワップでマルチスケイルをカビゴンに渡す」ことです。
カビゴンにHP・状態異常を全回復できる技「ねむる」があるので、マルスケ復活は容易です。
耐久を上げたカビゴンを大きく削る手段がなかったり、カビゴンにマルスケが渡ってることが意識の外にあるお相手にとっては、寝ているとは言え全回復+全然削れないカビゴンは心を折るのに十分でしょう。(2vs2くらいの段階で降参をいただいた試合がいくつか)
マスターボール級でのランク戦だとたぶん最後まで勝ち筋を残してくる相手が多いですが、
マスターボール到達までくらいなら結構諦めてくる相手もいます。まぁ耐久型相手は長いしネ。
スキスワ前はルギアにマルチスケイルがあるので、交代際の攻撃を受けるのにもヨシ、HP満タンのまま退いて再びマルスケにするもヨシ、です。
アタッカーとして
スキスワ以外だと、基本は鋭いツメ(急所率アップ)+エアロブラスト(急所に当たりやすい)による急所戦法です。
耐久に振ってるのでとくこうは低めですが、それでも禁伝&急所パワーで火力を出していきます。
最初は範囲攻撃のエアカッターも入れてましたが、火力不足&タイプ被りで変更。
ミライドンやガオガエンなどに有効なだいちのちからをタイプ補完役として入れてみました。(刺さる時は刺さる)
やることが多いのと、禁伝なのにパーティの主役じゃないこともあって、「じこさいせい」による耐久はあんまりしなかったり。
対ミライドンだとテラス切らなきゃ受け切れないし、一般ポケモン相手ならカビゴンの負担軽減のために攻めた方がいい場面が多いし。
……意外とふびんな扱いかもしれませんが、エアロブラスト急所による低〜中耐久ポケモンの撃破率は高かったので専用技の面目躍如ということにしておきましょう。
地味に命中95ですが、ほとんど外したことないのもえらかった。
控え2匹目はヤバソチャかテラキオン


控えの2枠目はヤバソチャになることがほとんどでした。
テラキオンは「じこあんじ」があるので、当初はカビゴンの耐久をコピって超硬いテラキオンのいわなだれで範囲攻撃+ワンチャンひるみという構想だったのですが、
弱点の多いテラキオンは攻撃を受ける前にテラスタルしないと出オチするパターンが多すぎて…ちょっと選出しづらかったり。(テラス枠の奪い合いと手動交代のしづらさ)
ヤバソチャは前述の通り、とくせいにより出すだけで味方を回復してくれるという仕事のできる茶碗です。
出した後はもう一度引っ込めて再び回復役にする場合と、居座る場合がありますが、対面次第ですね。
草・ゴースト技で倒したい/削りたい相手がいる場合や、物理攻撃が重い相手がいる場合は、単体技のギガドレインやシャドーボールで攻撃するか、命中不安ながら的全体をやけどにする可能性がある専用技、「シャカシャカほう」で攻撃します。
ちなみにギガドレインだけでなく、シャカシャカほうも体力吸収技なので相性が噛み合えば相手2体ともからグングンHPを吸えます。
出したターンの被弾と合わせてヤバソチャ自身が落ちそうなら即引っ込めて回復のお薬代わりに温存しておきます。
ミライドンのエレキフィールド(ねむり防止)があったりするとカビゴンの「ねむる」も不発するから外付け回復はありがたい。
使い捨て気味な使い方になってたのはすまんかった()
サブプラン:エルテラ選出
サブプランとして「カビゴンの選出を伴わない」ギミック選出を用意しています。
主に、「耐久を積めなさそうな相手」(ちょうはつ使い複数とかミライドン以外の速攻型)「いわなだれの通りが良さそうな相手」に対して使います。
先発にエルフーンとテラキオン


まぁ、サブプランといってもなんてことのない「エルテラ」なんですけれども。
「エルテラ」とは、エルフーンの「袋叩き」でテラキオンのとくせい「せいぎのこころ」を一度に複数回発動させて一気に攻撃力を上げ、「いわなだれ」等で一掃するコンビです。
※せいぎのこころ:あくタイプの技をうけると思う攻撃が1段階あがる。
「ふくろだたき」は生存している味方の数の回数だけ攻撃するあく技なため、
トリプルバトルなら1回で最大6段階、ダブルでも最大4段階こうげきが上昇します。
「おいかぜ」込みで上を取れる相手ならいわなだれでひるみも狙えますし、うまくハマればこれだけで勝てる可能性もあるコンボです。
※ポケ徹様より
ただし、テラキオンが弱点だらけな上、フェアリーとか水とか格闘とか環境にうようよいるメジャーなタイプが多いため、初手テラスタルが安パイすぎる。
今回は水テラスにしているため、ミライドン入りパーティの前には絶対出せないのです。
フェアリーテラスもいいけどカイオーガの水技や水ラオスのすいりゅうれんだ等倍も危険度が高いと思う…。
流れとしては、1ターン目にエルフーンが追い風、その間テラキオンは「まもる」しておいて、2ターン目から叩き+攻撃に移るという流れになります。
いわなだれはもちろん、格闘が通る相手への「せいなるつるぎ」も強力。相手の能力ランク(防御と回避)に関係なくダメージを与える点も強いです。
エルフーンの動きとしては、テラキオンがいわなだれを撃つならそれを「手助け」、聖剣を撃つなら別方向の相手にムーンフォースが鉄板です。
ダブルは「まもる」搭載率が高いので、なるべく相手両方にダメージを与えるよう動きたい。(※場合による)
ちなみに、テラキオンは「こうかくレンズ」を持っているのでいわなだれのクソ外しはほぼないです(※命中99%)。
初手エルフーンへのねこだましはメンタルハーブでケア。同時にちょうはつやアンコールもケアできるので、サポート役みんなに持たせたくなる持ち物ですね……。
初動でA+4になる関係上、耐性相手にもいわなだれでゴリ押せる(手助け込みで1/4耐性にも1.5倍で通る)のが強いです。
最初は岩テラスで火力欲張ってたので出オチしてましたが、水テラスに変えてからはこちらの選出も安定感が増しました。
控えはラティオスとルギアが安定


エルテラ編成は基本的に攻撃の上がったテラキオンで無双するのがコンセプトなので、
控えはサブのサポーターや倒しきれなかった相手を落とすスイーパーになります。
(逆に言うと、テラキオンがロクに相手を削れてなければとんでもなく不利となります。)
エルフーンが落ちた後、2回目の追い風を狙いつつサブアタッカーもできるラティオス。
そして禁伝かつ急所アタッカー仕様のルギア。
ともにエスパー、かつテラスはテラキオンに切ってるので、悪技には注意したいところです。(なんならヤバソチャも悪弱点)
相手の先発に悪タイプがいたら、ムーンフォースかせいなるつるぎで優先的に狩っておきたいですね。
ヤバソチャを出す場合
雨パやトリパ、カイオーガを相手にするなら、ラティオスの代わりにヤバソチャを出します。
C特化なので水タイプ相手には良いダメージを出しつつ回復できますし、遅めなのでトリックルームを使うパーティも相手できます。
もちろんとくせい:おもてなしで削られたテラキオンの回復もできるなど、
目立たないけどもめちゃくちゃ便利で優秀だったりします。
「いかりのこな」もあるので単体技メインの相手にはタゲ吸収役として出すのもアリ。
隠れたしごできポケモンです。
まとめ
というわけで、これが「要塞化カビゴン/エルテラスイッチパーティ」です。
超耐久をめざすギミックをメインにしつつ、裏要素に速攻火力を仕込むという、変なことをしたい僕みたいな人間にピッタリ?なパーティで楽しかったです。
実はギリギリまでテラキオンは外すか迷ってたのですが、テラス変更により安定し出して、結局マスターボール級まで行けたのでそこはよかったです。
そして途中で実戦投入したヤバソチャも思った以上に活躍してくれたので助かりました、が……。
今月からの禁伝2匹環境、誰を入れ替えるべきか悩むな。。
ひとまず、シングルのナッシー・ダブルのカビゴンという構成はそのままにしつつ、禁伝だけ増やす方向で行こうとは思っています。
また何か大きな進展や別の変なパーティが作れたら記事にしたいと思うのでよろしくお願いします。
今更ながらふと思ったこと:耐久積みをメインギミックにしてるくせに、きゅうしょルギアとか聖剣とか耐久積み対策になる手段多いなぁ。