白猫etc.ねこせとら

白猫プロジェクトを10年やってた人のブログ。引退を検討につき雑記ブログに移行予定。

「行けたら行く」について思うこと

どうもお久しぶりぶりのホマレです。
今回は日常のお話。
ラジオ聴いててふと思ったことがあるのでTwitter(X)でごにょごにょ言ってましたが、長かったので記事化します。


行けたら行く

さてさてお題はタイトル通り。
遊びに誘われたり、どこかへ行くために予定を聞かれた時に発生するであろう言葉、「行けたら行く」。

日本語どおりに解釈するならば、これは

その時に行ける状況であった場合、あるいは調整が間に合って行けそうな場合、予定通り行く

ということになるでしょう。


しかし、この「行けたら行く」という言葉について、妙な風潮があるようです。

「行けたら行くは行かんやつ」という風潮

ネットを眺めていると、「行けたら行くわ」「それ行かんやつやん!笑」みたいな会話を目にします。

おかしいな、行けるなら行くと言っているのに行けても行かないものだと認識されているように見えるぞ。

私は最初、これをネタか、あるいはネットミーム的なノリツッコミみたいなものだと思っていました。

しかし…

ある時、ラジオから全く同じ解釈の、「行けたら行く」「それは行かないやつ」という会話を耳にしたのです。
しかも発言者はお笑い芸人とかではなく、アナウンサーのパーソナリティ。日本語のプロたる存在です。

僕にとって、これはけっこうショッキングなことでした。

「行けたら行く」ならば、行けたら行くのでは?

なんだかいわゆる"小泉構文"みたいになってしまいました。

しかし、これは本当のことで、

「行けるならば行く」と言っているのに「行かない」と決めつけられるのはおかしいだろ!

と思うのです。

だって、行けたら行くということは、行けたら行くということじゃないのかよ!
って。


僕の場合、「行けたら行く」を

言った場合→行けるように調整は努力するし行ける状況なら本当に行く。

言われた場合→上記の想定から、当日来るかどうかを判断する。

ことだと受け止めるでしょう。
待機する必要があれば数時間は現場で待つし、遅刻されてもあらかじめ「行けたら」と聞いてたらほぼ不問にします。


もちろん、連絡して確認するなどはやるべきですが、
その時「来るつもりないと思ってた」なんて言われたらとてもショックを受けると思います。


だから、「行けたら行く」=「行かない」という決めつけの風潮は理不尽に思えるし、認識はしてても納得はできないのです。
(もちろん、そういう風潮があることを知っている以上誤解を招かないように言い方等気をつけるつもりです)

決めつけは悪

僕がこの世で一番くらいに嫌いなのが、「冤罪」に代表される事実とは異なる、あるいは事実が曖昧な状況で悪い方向に決めつけられることです。


ちょっと変な例えになりますが…、

私は京都の出身です。
「ぶぶ漬け食べていかはります?」は「帰れ」ということ
なんて言いますね。

流石にこれは古くから定着しすぎてて古事成語に似たようなものになっていますが…、


仮にそういう定着がなく、かつ本当に来客にぶぶ漬けを勧めるなんて状況であれば(ちょっと変な状況ですが)、本当にぶぶ漬けを出せる時に言うと思うしそうでないなら言わないでしょう。

逆に、言われた側にまわった場合も同様に。
いただきます、とは流石に図々しくて言えませんが、まずは「そこまでお世話になるのは申し訳ない」と恐縮して辞退するし、
その時の心の内は「ありがたいけど申し訳ないな…でもせっかくの好意を無碍にするのも悪いかな…」ってなってると思います。


ぶぶ漬けの例はともかくとして、頭から嘘だと決めつけるのは失礼だしやられたらショックだと思うわけです。
ヘンな噛み合い方をして事故や問題が起きても良くないですしね。

「行けたら行くは行かないやつ」は一般的?

上記のとおり、ぶっちゃけ僕は「行けたら行くは行かんやつ」という風潮がキライなのですが、
そこでひとつ気になることが出てきます。


果たしてこの風潮を当然のものとして認識している人はどのくらいの割合いるのだろう?


僕はインフルエンサーでもなんでもない一般人なので、大々的に調査する術はありませんが…、
「行けたら行く」「それ行かんやつやんw」を冗談として認識してる人と、本当に行かない(来る気がない)と認識してる人が約束をかわす時、話がこじれるのでは?
なんて思うわけです。

本当に「行けたら行く」時の例

ちなみに、「行けたら行く」を文字通りの意味として扱う状況はいくらでもあると思います。


・ギリギリまで仕事や用事があって、状況を処理し切れるか不明な時
・↑に似た状況に付随して職場等の空気を読む必要がある時
・育児をしていてどういう状況になるかわからない時(小さい子供は運が悪いと数秒目を離しただけで、ささいなきっかけから亡くなることもあります)
・介護が必要な家族がいて、自分がその時その場にいる必要があるかギリギリまでわからない時
・家庭環境に問題を抱え、脱出が叶うかどうか、と言う状況の時
・持病があり、その瞬間の体調が予測しづらいとき

などなど。


ちなみに、下の3つは私自身に当てはまる内容です笑
だからこそ、「行けたら行く」は文字通りの意味として使いたい機会が多いんですね。


なので、お互いに誠意を持ちつつ、安易な決めつけはしないのがいちばんなんじゃないかなぁ、というのが僕の思いです。


もちろん、最初から行くつもりもないのに「行けたら行く」なんて言うやつが一番悪いのは間違いないです。

「行きたくない」ってズバリ言うのはカドが立つと思いますが、
「どうしても外せない用事がある」とでも言えばいいし、
相手がしつこく深掘りしてくるなら「プライバシー問題」だの「ハラスメント問題」だの持ち出せる時代なので誤魔化しは効きそうです。

なんなら上で挙げた例のように理由を誠心誠意説明すれば良い。それで理解を得られないならそれは流石に相手が悪いし、「行けたら行く」問題とはまた別の問題が発生してます。



というわけで、今回は「行けたら行くって、絶対来ないやつやん」みたいな風潮にものすんごいモヤモヤしてたお話でした。
本当にどうしてこうなったのやら。